【小豆の正しい戻し方とは?】小豆を浸水させなくても良い理由まとめ。

【小豆の戻し方とは?】小豆を浸水させなくても良い理由まとめ。 お菓子作りのなぜ?

こんにちは、きらのすけ(@kiranosuke_3_)です。


豆料理や豆を使ったお菓子は美味しいですよね。

ですが豆を煮るということが面倒に感じる理由のひとつに「一晩水に浸しておかないといけない」というものがあると思います。


確かに前日からの準備が必要と考えれば僕もあなたと同じように『ちょっと面倒だなぁ…。』と感じます(^_^;)

豆を煮ること自体は放置なので簡単ですが、前の日から準備しないといけないとなると一気にやる気が下がってしまうものです。。


でも実は、小豆って他の豆と違って水につけなくてもいいって知っていましたか?


ここでは以下のような悩みについて解説していきたいと思います。

【この記事で解決できるお悩み】

・小豆は浸水無しでもいいって聞いたことあるけど本当はどうなん?
・小豆炊こうと思うんだけど浸水ってしないとだめなの?
・豆を水に浸けて戻す意味ってなに?



この記事を書いている僕はパティシエとして10年以上お菓子作りにたずさわり、数々のお菓子を作ってきました。また100冊以上のレシピ本を読んできたのでお役に立てると思います(^_^)


読み終わって、

・小豆の浸水について深く知ることができた!
・「水に浸ける豆」と「浸けなくてもいい豆」がわかった!
・豆を水につけるそもそもの意味がわかった!

と、思い立ってすぐに作りだし最短で美味しい豆料理やおやつを楽しんでもらえれば僕も嬉しいです(^_^)


小豆は水に浸さなくてもいいのですぐに茹でることができます(^_^)

食べたくなったらいつでも作り出してみてください!

・小豆は水に浸ける必要なし!!その4つの理由。


豆の袋の裏には、「乾燥した豆をゆでる前には一晩水につけておきましょう」などと書かれています。


しかし小豆に関しては浸水して戻す必要はないんです(^_^)

そもそも改めてよく見てみると、小豆の袋の裏面には「一晩浸けておきましょう」とは記載されていません。


きらのすけ
きらのすけ

水につけるんだよねっていう先入観あったから見落としてた!



小豆は浸水しなくても大丈夫です!

小豆は水に戻さなくても良い理由は主に次の4つあります。

【小豆は水に戻さなくても良い理由4つ】
・小豆は他の豆と比べて戻り方が違うから。
・お湯で戻した方が皮が破れにくくなるから。
・粒が小さく浸水するメリットが少ないから。
・昔よりも古い豆を使うことがないから。



前の日から準備する必要のない小豆は簡単でいいです(^-^)

・豆を一晩水に浸けて戻す理由とは?


そもそも豆を水で戻す理由には次のようなものがあります。

【豆を水で戻す理由】
・あらかじめ豆全体をよく戻しておけば火の通りが均一になる。
・水に浸けて戻しておくことで、外側と内側の吸水の差が減りムラなく炊ける。
・戻しておけばきれいにぷっくりと早く炊ける。



豆類は基本的に、前の日から一晩水に浸けておく準備が必要な素材です。

・小豆を水につけない理由①~小豆と小豆以外の豆の吸水方法の違い~


理由のひとつは、「小豆は他の豆と吸水方法が違うから」です。


大豆や黒大豆、白いんげん豆や虎豆などの小豆以外の豆は皮から水を吸収します

そしてそれと比べ、小豆は白い筋みたいなところから水分を吸収するんです

※白いフタのような部分を専門用語で「種瘤(しゅりゅう)」と言います。



小豆は皮全体から吸水しないので水に浸けても時間がかかってしまいます。しっかり吸水させようと思えば、時間にして1日以上(24時間)かかってしまう場合もあるほどです。


約1日ほどかけて、小豆のシワがなくぷっくりとした形にきれいに戻すことが出来る場合には、戻してから炊くことが良い場合もあるかもしれません。

「戻すならもどす」でしっかりと時間をかけて戻さないと、戻っている部分と戻りが甘い部分とで火の通りにムラが出てしまうのでフタからしか吸水しない小豆の場合には特に注意が必要になります。

・小豆を水につけない理由②~お湯で戻した方が破れにくい~


小豆は粒が小さいですが、実は他の豆と比べると皮がしっかりしているんです

なので、お湯で茹でこぼしたりするなかで吸水していった方が逆に皮が破れにくいということもあります。


皮が破れる原因のひとつに、「中身はよく吸水してもどったけど、皮のもどりがあまく固いまま膨張して張り裂けてしまう」というパターンがあります。

沸騰したお湯に入れることで瞬時に皮の繊維が壊れて柔らかく戻りやすくなると思うので、お湯で吸水させるほうが皮が破れにくいんじゃないかなと思います。

きらのすけ
きらのすけ

皮が固いまま中身が吸水して膨らむと皮が割れちゃうからね。



茹で始めに強火で沸騰させることで、皮が柔らかくなって破れにくくなるというメリットにもつながります。


この方法には「熱湯を注ぎかけて混ぜる」という方法をする方もいますが、どちらでも構わないかなと思います。

きらのすけ
きらのすけ

どっちも効果的!やり易いほうでOK!



パスタや素麺を茹でるときも沸騰したお湯に麺を投入しますよね。水ではなくお湯に投入することで毛穴が開く感じで麺や豆も同じく高温に入れることで表面の皮も柔らかくなって、きれいに吸水してくれるのかなと思います。


小豆が割れないように炊くことは難しいけど、奥が深くとても面白いです(^_^)

・小豆を水につけない理由③~水に浸けるメリットが少ない~


3つめの理由は、吸水方法が違うのであまり水に浸けるメリットが感じられないというもの。


色々な豆が存在していますが、その中でも小豆は1番サイズが小さい豆ではないでしょうか?

豆の粒が小さいのと、その小さいサイズのわりにんぷん質も豊富なので、渋切りなどの茹でこぼしている段階ですぐに吸水されていきます。

きらのすけ
きらのすけ

見た目もすぐにしわしわになってるのがわかるよ!



そのまま大体30分ほど火にかけながら吸水させれば良いので、一晩水につけなくてもいいということです。



他にも、別の豆と比べて皮がしっかりしているので「一晩水に浸けておくだけでは不十分である」ということも理由の1つ。

中途半端に戻しムラのある小豆を炊くと、炊き上がりの固さにもムラが出てしまいます


逆に水に浸けるのであれば、ムラなくしっかりと豆全体が戻るように24時間かけてゆっくりと吸水させてあげましょう(^_^)


きらのすけ
きらのすけ

小豆は皮が固いから、他の豆よりも時間をかけて吸水させてあげよう!



水で戻さずすぐに火にかけられますが、まずは小豆のボリューム感がアップしてから(吸水させてから)柔らかく煮ていきましょう。

はじめから柔らかくする気で強火で炊くと豆がかなり割れてしまうので、水に浸けない分はじめはじんわりからです。

・小豆を水につけない理由④~時代の進歩~


最後の理由は、はるか昔と変わってそこまで古い豆が流通していないということ。


豆が古いとしっかり芯まで乾燥しきっていて吸水率が悪いです

吸水が遅いと、火にかけても豆の芯が戻る前に外側の皮だけが破れて中身が出てしまいます


馴染みのある白ごはんで例えるなら、古いお米よりも新米で炊いた方がふっくらもちもちで美味しいのと一緒で、小豆も古い豆よりも新豆の方が絶対に美味しく炊けます(^_^)


僕は小豆あんや白あんを炊くことも多いんですが、やっぱり豆が古いと少し吸水が悪く感じるし、それが原因でふっくらとした煮豆になりにくかったり、皮が破けやすかったりがあるのかなと体感的に感じることがあります


今は昔と比べると流通が良くなっていてあまり古い豆が売られていないと思うので、水に戻さなくてもいい理由にはそういう時代の進歩もあるのかなと思いますね。


もし数年前から眠っていた小豆を使うという場合には、一晩浸水させてしっかりぷっくりと戻してから炊く方がいいかもしれません。

・小豆を割れないように炊くことはプロでも難しいけど…。


豆は全部をきれいに割れないように炊こうと思ったら結構難しいです(^_^;)


豆が割れてしまうことを専門用語では「腹割れ」と言われます。

腹割れしてしまうと小豆の実(専門用語で呉(ご))が出てしまうので、お湯を捨てる際に一緒に流れてしまいやすくなり勿体ないです。

あらかじめ浸水させない小豆は火にかけながら吸水させていくので、茹でながら「シワがよる」とか「ぷっくりふくれる」と変化していきます。

このしっかりと吸水された合図を逃さないように、よく観察しながら割れずにきれいに炊き上げていきましょう(^_^)


あんこのプロですら、同じ状態に炊き上げることは難しいと言われています。

「小豆の粒が揃っているか?」「小豆の乾燥状態はどうか?」など色々な要因が絡んでくるからです。


そんな難しい小豆の扱いですが、特にあんこの場合だと「どうせ潰すしまぁ割れてもあまり問題はないかな」と僕的には思います

ですが、「甘納豆」や「かのこ豆」などのきれいに割れていない豆のお菓子を作るとなるとここは大問題です。

きらのすけ
きらのすけ

あんこはどうせ潰すからそこまで気にしなくもいいと思う!!



なので作るお菓子によってあらかじめ水につけるかつけないかを選べばいいんじゃないかなと思います(^_^)

・水に浸す必要ない小豆あんは簡単に作れる。


一晩浸けることを必要とする煮豆は、時間の管理というか計画性を持たないといけないところがちょっと煩わしく感じてしまうこともあります。

でも小豆あんなら、思い立ってすぐに火にかければ作れるので良いですね(^_^)


きらのすけ
きらのすけ

あんこが食べたくなってもすぐにゆで始められるのは嬉しいよね!



豆類は栄養素も豊富で健康のためにすすんで食べたい食材のひとつ。

さらに自分で作ると、甘さの加減ができるところも嬉しいところ。

甘さ控えめのあんこはヘルシーで罪悪感も少なめなのでおすすめで、なにより小豆の風味が生きていてとても美味しい(^_^)


手作りあんこをたっぷり食べたいという方はこちらの記事も合わせて読んでみてください。


・まとめ


今回は、
【小豆の戻し方とは?】小豆を浸水さなくても良い理由まとめ。

についてまとめました。

【小豆は水に戻さなくても良い理由4つ】
・小豆は他の豆と比べて戻り方が違うから。
・お湯で戻した方が皮が破れにくくなるから。
・粒が小さく浸水するメリットが少ないから。
・昔よりも古い豆を使うことがないから。



小豆は水に浸けて戻す必要がありません。なのですぐに取りかかることができます。

家事をしながら放置でも簡単にできちゃうところもポイントが高いです!


冬の寒い時期なんかには部屋も暖まり一石二鳥です(^_^)

部屋も暖まってぜんざいも食べられたら大満足間違いないですね!

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