こんにちは、きらのすけ(@kiranosuke_3_)です。
今年ももう9月。
雨が続くので気温も下がり、少し肌寒くなってきたと思います。そうなってくるとほっこりしたものが食べたくなる季節。
秋の味覚はいくつかありますが、素朴だけど美味しい焼き芋はついつい手に取ってしまうスイーツのひとつです(^_^)
ここでは次のようなことについて解説します。
・焼き芋の作り方。
・美味しい焼き芋に向いている品種は?
・黄色くて甘い焼き芋にするためのポイント。
この記事を書いている僕はパティシエとして10年以上お菓子作りにたずさわり、数々のお菓子を作ってきました。また100冊以上のレシピ本を読んできたのでお役に立てると思います。
焼き芋はシンプルながら飽きのこない美味しさがあります。
また栄養価も高く腹持ちもよいのでおやつにもピッタリです(^_^)
・【簡単放置でOK!】焼き芋の作り方。
あの黄金色のねっとり甘い美味しい焼き芋は,実に簡単に作ることができます。
今回はオーブンを使った方法で、作り方は次の通りです。
【美味しい焼き芋の作り方】
丸ごときれいに洗う。
↓
アルミホイルに包む。
↓
余熱しておいた180℃のオーブンで一時間焼く。
作るといっても洗って汚れを落とし、ホイルにくるんであとはオーブンに任せるだけ!
皮も食べることもあるから、たわしを使ってきれいに洗おう!
この1時間がとても長く感じてしまいますが、合間に家事でもしていれば時間を有効活用できます。家事の合間に焼き芋なのか焼き芋の合間に家事なのかわからかないですが(^_^;)
昔の人も罪なものを後世に残しましたね。
オーブンに入れて放っておくだけで蜜たっぷりのねっとりと濃厚な焼き芋ができるなんて。
・焼き芋作りに必要な道具は2つだけ。
焼き芋作りは時間はかかるものの、ですが特別必要な道具は多くありません。
【焼き芋作りに必要な道具】
・オーブン
・アルミホイル
オーブンのある家庭なら、さつまいもを放り込んでおくだけなのでこんなに簡単にできてしまうスイーツはもはやどこにもないのではないでしょうか?
美味しい焼き芋が放置するだけでできちゃうなんて衝撃!
オーブンが無くても石油ストーブのに置きっぱなしにしたりと、オーブンと同じような状況があればそれでも作れてしまいます。昔の人は焚火や焼き石で作っていたみたいですし。
またその他にも、電子レンジやトースターでも焼き芋っぽく作ることもできるようです(^_^)
・美味しい焼き芋に適したさつまいもの品種。
ひとくちに焼き芋と言ってもさつまいもの品種の違いによって「しっとり系」や「ホクホク系」など少し表情が変わってきます。
代表的な品種といえば次のようなものでしょうか。
・鳴門金時
・安納芋
・紅はるか
・紅あずま
・シルクスイート
糖度の高いものや滑らかな食感が特徴なものまで、さつまいもと言ってもたくさんの種類があります。
焼き芋は単純に「さつまいもを焼くだけ」。さつまいも自体の糖度が高くておいしいければ焼き芋のできも自然と美味しくなるのでさつまいも選びが仕上がりの美味しさを左右します。
品種により味も食感も様々なので、いろんなさつまいもで焼き芋の食べ比べ何てしても面白いです(^-^)
・定番は「なると金時」
・滑らかさ重視なら「シルクスイート」
・蜜たっぷりのねっとり系なら「安納芋」
・群を抜く甘さなら「紅はるか」
という感じでしょうか。
ちなみに僕は、最近なら甘さ控えめで滑らかな「シルクスイート」が好きです。
さつまいもの品種や特徴についてはこちらに詳しくまとめているので、一緒に読んでみるとより秋の味覚を楽しめると思います。
・ワンランク上の焼きいもにする作り方とポイント。
黄色くねっとりとした濃厚な甘味の焼き芋にするポイントのひとつは、さつまいもを切らずに1本丸ごと使うということ。
カットしたさつまいもで作ると、切った断面が白く焼け乾燥して固くなってしまいます。
それに焼き芋を割った瞬間のホクホク感も味わうことができないのでできることなら1本丸々が望ましいと思います
半分に割った焼き芋はそれだけで見た目もおいしさも半減です。
もうひとつのポイントは、焼く前にアルミホイルでしっかりと芋を包み込むこと。
黄金色の美味しい蜜芋状態にするためには、しっかりとアルミホイルで包んでさつまいもから熱を逃がさないことがポイントになります。
焼き芋が甘くなる理由としては、さつまいもに含まれている『β-アミラーゼ』という消化酵素が関係していました。
さつまいもを加熱すると、でんぷんが「α化(糊化)」していきます。
この「α化(糊化)」したでんぷんに『β-アミラーゼ』という成分が作用して『麦芽糖』という甘味成分が生まれるからなんです。
ということは「α化(糊化)」させないと甘くならないってことか。
でんぷんが「α化(糊化)」するために必要な温度が65℃~75℃。約70℃前後です。
また焼き芋を甘くしてくれる『β-アミラーゼ』は、80℃以上に加熱すると効果を発揮しなくなってしまうので要注意!
黄金色に輝く甘くて美味しい焼き芋を作るためには、この「70℃~80℃という温度を長く作ってあげること」が最大のポイントということになります。
科学的でなんか難しそうだけど、要するに中温でじっくり長時間焼けって事だね!
その他にも「アルミホイルは必要ない」という作り方もあるかと思います。
実際に僕もホイルで包むパターンも包まないパターンもどちらも食べ比べたこともありますが、オーブンで焼くことに関しては、やっぱり『ちょっと水分が抜けすぎてパサパサしてしまっているかな?』という印象がありました。
あくまで個人的な意見ですが、やっぱりしっかりと包んで密閉してあげた方がパサつきの少ない、よりしっとりとした焼き芋に仕上がるんじゃないかなと思います(^-^)
・より美味しい焼き芋にするためのさつまいもの見極め方法。
いくら焼き方を極めていても、さつまいも自体の糖度が低ければ美味しい焼き芋は作ることができません。焼き芋はホイルでくるんでオーブンで火をいれるだけなので技術でカバーできることが少ないからです(^_^;)
でもそれなら生の状態のさつまいもに糖度がしっかりあるかどうかがわかれば、できあがった焼き芋を口にしてがっかりすることも少なくなるはず。
実は焼き芋にする前の生のさつまいもを見ればある程度のハズレを避けることができます!
その方法は、さつまいものはしっこをカットしてみて目で見て確認するという方法です。
糖度のあるさつまいもは、生の状態でもすでに甘さが溢れ出ているかのような黄色身をおびています。反対に糖度の低そうなさつまいもは見るからに白いです。
目で見ての判断になってしまいますがひとつの判断基準として覚えておいて損はないと思います(^-^)
また糖度が低いだろうと思われるさつまいもは、芋の味が仕上がりに直結する焼き芋にせず「スイートポテト」や「大学芋」なんかの少し手を加えるものを作れば全然美味しいスイーツとして味わえるので問題はありませんよ。
・まとめ
今回は、
【簡単放置でOK!】オーブンで作る焼き芋。
についてまとめました。
【美味しい焼き芋の作り方】
丸ごときれいに洗う。
↓
アルミホイルに包む。
↓
余熱しておいた180℃のオーブンで一時間焼く。
さつまいもを洗ってアルミホイルにくるんでオーブンに放り込むだけ。
こんなに簡単に秋の味覚を楽しめる方法は他にあるだろうか?
というか秋の味覚は他にもあるのよね。
これからの季節は胃袋が忙しいな(^_^;)
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