【ゴロッと豪快な秋の味覚】味わい深い栗の渋皮煮のレシピと作り方まとめ。

【ゴロッと豪快な秋の味覚】味わい深い栗の渋皮煮のレシピと作り方まとめ。 レシピ・作り方


こんにちは、きらのすけ(@kiranosuke_3_)です。

9月に入り日も短くなってきて、いよいよ秋の気配が近づいてきています。
秋の味覚といえば、数あるなかでもやっぱり「栗」じやないでしょうか?

モンブランやマロンケーキ。甘露煮など様々な表情へと変化して我々を楽しませてくれます(^_^)

ここでは「栗を丸ごと使った渋皮煮の作り方」をまとめたいと思います。

この記事を書いている僕はパティシエとして10年以上お菓子作りにたずさわり、数々のお菓子を作ってきました。ケーキやデザートで使う栗のシロップ煮や渋皮煮などの素材も全て手作りしてきたので、お役にたてると思います。

「栗を煮るのってめんどくさいんでしょ?」
「渋皮煮は手間がかかってハードル高そう…。」

なんて思っている方も、

・栗の渋皮煮は思っていたより全然簡単だった!
・皮むいて茹でるだけなら私にもできるわ!
・甘さも調節できて自分好みの渋皮煮になった。

と、実は手軽にできてしまう栗の渋皮煮を作って日本の四季を感じてもらえると僕も嬉しいです(^_^)



また僕自信も、栗が出回る9月にはここにきて再確認するため丁寧にまとめたいと思います。

・【ゴロッと豪快な秋の味覚】味わい深い栗の渋皮煮のレシピと作り方まとめ。



『なんだか難しそうだなぁ』とか『めんどくさいんでしょ?』と思われがちの栗の渋皮煮ですが、普通に豆や芋を煮る感覚で全然OKです(^-^)

渋皮だけ残すのは繊細で大変そう…と思うかもですが、やってみると意外と鬼皮も柔らかく、渋皮もよっぽど雑に扱わない限り剥がれないので気楽に炊いてみてください。

作り方をざっくり説明すると次のような感じです。

【栗の渋皮煮の作り方(手順)】

栗を水に一晩浸ける。(もしくは熱めのお湯に小一時間浸ける。)

     
鬼皮をむく。

     
1度茹でこぼす。

     
栗の表面を軽くそうじする。
     
水と重曹と栗を鍋にいれ茹でこぼす。(灰汁抜き)×3回~4回
     
砂糖を加えて栗が柔らかくなるまで炊く。

     
シロップに浸けたまま冷ます。



これだけ聞くと、茹でて煮るだけで作れるので「なんだ!簡単じゃん!」と思えますよね。そうです、思っているよりも5倍くらいは簡単ですよ(^_^)

次にもう少し詳しくまとめたいと思います。

・栗の渋皮煮の材料とレシピ。



栗の渋皮煮に使う材料はシンプルです。

【栗の渋皮煮の材料とレシピ】

・生栗‥‥‥‥350g
・重曹‥‥‥‥小さじ1杯
・砂糖 ‥‥‥‥向いた栗の重さの6割の量



難しそうな栗の渋皮煮ですが、揃える材料は必要最小限。これならすぐに取りかかることができそうです。

スーパーなどで見かける栗が350gが多かったので今回はこのレシピにしました。

また砂糖は上白糖や三温糖、グラニュー糖でもなんでも作ることができます

【仕上がりの違い】

・上白糖なら優しい甘さに。
・三温糖なら少しコクのある仕上がりに。
・グラニュー糖ならキレのある甘さに。



白ざら糖やキビ糖でも作ることができるので、まずは今ある砂糖で作ってみて、ちょっと違う感じに仕上げたければ他の砂糖で作ってみてもオリジナリティーある栗の渋皮煮ができて面白いと思います(^_^)

・栗の渋皮煮の準備と作り方。



栗の渋皮煮は手間隙かかって時間もかかるし大変そうなイメージがありますが、いざやってみると案外すぐにできるものです。

お料理作るの好きな人ならなおさら簡単だと思います(^_^)


[下準備]

・栗を一晩水に浸けておく。
・もしくは熱めのお湯に小一時間浸ける。

栗を水やお湯に浸けることによって表面の固い皮(鬼皮)が柔らかくなってむきやすくなります。



これをしないと皮むきの段階でリタイアしたくなるほどしんどくなるので、ここは絶対です!

僕の体感的には、お湯の方が早く柔らかくなるしむきやすいかなと思いますが、水につけておいても十分に効果があります。

前の日から準備できるなら水で。当日急にやる気が出たならお湯で。という感じでいいと思います(^_^)


きらのすけ
きらのすけ

水かお湯に浸けるだけ?楽勝!




[Step1]

まずは浸けておいた栗の表面の1番固い皮(鬼皮)の部分を、丁寧にむいていきます。

栗の下側の固い部分から先端に向けて皮をむいていくとやり易いです。丁寧にといっても、よほど乱暴にしない限り渋皮まで一緒にむけることはないのであまり気負わずに。

きらのすけ
きらのすけ

鬼皮の下にある渋皮を傷つけないように気を付けて!

※多少渋皮や黒い筋が残っていてもあとから取り除くのでそこまで神経質に取り除かなくても大丈夫です。



[Step2]

むき終わった栗を重曹を加えたお湯でまず1度茹でこぼして表面を柔らかくします。

吹き出し

きらのすけ
きらのすけ

しっかりアク抜き出きるように重曹を加えてね。



[Step3]

[Step2]の栗をザルにあけて水にさらして冷ましたところ、表面を指の腹や竹串でかるくこすって渋皮をよりきれいにします。

また黒い固そうな部分(筋)を竹串やつまようじで取り除きましょう


きらのすけ
きらのすけ

明らかに黒いところが筋。
これが残っていると食べたときにかたいから取り除いておこう。

渋皮が柔らかくなり過ぎないここできれいにすれば渋皮がはげてしまうことも少なくなります。




[Step4]

むき終わった栗をお湯で茹でこぼしてアクを煮出していきます。

きらのすけ
きらのすけ

3回くらい茹でこぼせばOK。


1回目は茹でこぼしたお湯の色が茶色く濁ったものになります。
3回目も茶色くなりますが、1度目と比べると透き通った茶色に。

これが茹でこぼし(アク抜き)終了のサインです(^_^)




[Step5]

茹でこぼし終わったら、鍋に栗と栗がかぶるくらいのヒタヒタの水と分量の½量の砂糖を加えてゆっくり沸騰させます。

※はじめから砂糖を全量くわえると柔らかく仕上がらないです。かといって水だけだと栗の芯まで味が入るまでにしばらく浸けておく必要があります。なので砂糖を⅓加えた作り方になっています。



[Step6]

沸騰したらアクをすくって捨て、落し蓋をしてコトコトと弱火でゆっくり柔らかくなるまで炊いていきます。


きらのすけ
きらのすけ

強火で炊いちゃうと栗が割れたりするから優しくコトコト。途中お湯が少なくなってきたら水をたしてあげてね。




[Step7]

竹串をさす、もしくは食べてみて柔らかくなっていたら残りの砂糖を入れてシロップがトロッとするまで煮詰めていきます。

【注意!】

砂糖を全量加えてからは浸透圧がかかってしまいやわらかくなりません。なので砂糖を煮詰めるまえにしっかりやわらかくしておきましょう!




[Step8]

シロップに浸したまま冷まして完成です。

きらのすけ
きらのすけ

シロップに浸けたまま冷ますことで、栗の中に砂糖が染み込むよ!

明日から毎朝栗の渋皮煮を食べられるなんて幸せ~。


・栗の渋皮煮作りに便利な「栗専用の皮むき器」



鬼皮をむく作業は包丁でもできますが、栗がかなりかたいので力加減を間違えると勢いで怪我をしてしまうことも。

そんなことを考えられてか、先のとがっていないコンパクトで作業しやすい栗の皮むき専用の道具もあります。サイズも小さくて扱いやすいし、なにより危なくないのでとても便利です(^_^)


きらのすけ
きらのすけ

秋の味覚を我が家で味わえるなら皮くらい剥きますよ!



『鬼皮は鬼のように固いのか?』と思ってしまいますが、水やお湯に浸けておくだけで案外柔らかくなるので思っているほど大変ではありません


僕が思うに、逆に甘露煮の方が鬼皮も渋皮もむかないといけないし、渋皮むきは固くて手も痛いし危ないし、さらに仕上がりの量も減っちゃうしで大変だなぁと思います(^_^;)

しっかり水やお湯につけて栗専用の皮むきでむけば、むきやすいし怪我の心配も減るし安全です。

・実はコスパのいい栗の渋皮煮。



栗の渋皮煮は買うとなるとかなり高い(^_^;)

小瓶でも千円弱とか、ちょっと大きなものだと軽く千円超えです。


ちなみにオレンジやパイナップルなどの果物は、1個数百円と安いですが、案外皮が多かったりします(^_^;)

それに比べると、栗は意外と皮が薄いし軽いのでその分実が多い。すなわち食べるところが多くコスパが良いということ。

自分で渋皮煮を作ると結構な量を食べることができます!

そう考えると、栗の渋皮煮はコスパがいいなぁと思えます(^_^)

・栗の渋皮煮の日持ち目安。



栗の渋皮煮はしっかり加熱してあるし、シロップにもつかっているので日持ちしやすいスイーツです。


【栗の渋皮煮の日持ち目安】

・冷蔵庫で約1週間。



しっかり煮沸消毒した瓶に入れて長期保存することも可能です。

栗の渋皮煮自体は日持ちしやすいんですが、取り出す際の箸やスプーンに水分などがついていると腐ってしまう原因になってしまうので細心の注意をはらいましょう。

・栗の渋皮煮をつかったお菓子。



秋には栗の渋皮煮が乗っていればもうなんでもありというほど栗のスイーツがあります(^_^)


【栗の渋皮煮を使ったお菓子】

・栗ようかん
・栗きんとん
・モンブラン
・栗マフィン



栗の渋皮煮を使ったお菓子はいくつかありますが、渋皮煮自体が美味しすぎてそこまでたどり着けないことが多いです(^_^;)

必要だなぁと思った倍くらいの量で渋皮煮を作っておくことを強くおすすめします。

・まとめ



今回は、
【ゴロッと豪快な秋の味覚】味わい深い栗の渋皮煮のレシピと作り方まとめ。

についてまとめました。

【栗の渋皮煮の作り方(手順)】

栗を水に一晩浸ける。(もしくは熱めのお湯に小一時間浸ける。)

     
鬼皮をむく。

     
1度茹でこぼす。

     
栗の表面を軽くそうじする。
     
水と重曹と栗を鍋にいれ茹でこぼす。(灰汁抜き)×3回~4回
     
砂糖を加えて栗が柔らかくなるまで炊く。

     
シロップに浸けたまま冷ます。

【栗の渋皮煮の材料とレシピ】

・生栗‥‥‥‥350g
・重曹‥‥‥‥小さじ1杯
・砂糖 ‥‥‥‥向いた栗の重さの6割の量


【栗の渋皮煮の日持ち目安】

・冷蔵庫で約1週間。



スーパーに買い物に行って栗を見かけると、今年ももう秋だなぁとウキウキします。

モンブランや栗ご飯もいいですよね(^-^)

いや、自分で言っておきながらほんと栗ご飯いいですね!

僕は先週栗の渋皮煮炊いたので次は栗ご飯作ります!

秋は忙しいです(^_^;)

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