こんにちは、きらのすけです!
みなさん自粛中いかがお過ごしでしょうか?
私は読めていなかった本を読んだりと、わりとのんびり過ごしたり、新しいデザートをイラスト書きしたり有意義に過ごせていると思います。
しかしそろそろ自由に外出して美味しいものでも食べたいですね(^_^;)
もう少しの辛抱だと思うのでみなさん一緒に頑張りましょう!
おうち時間を有意義にと、自粛スイーツでも作ってみようとレシピ本を見てみたは良いものの、色々なお菓子の本を読んでいくと、材料の名前の違いとか、状態によって呼び方の違いがあったりして、戸惑ったりとか混乱したりとかすることがありませんか?
僕もスイーツ作りを始めたての頃は、知らない材料の名前を覚えることでいっぱいいっぱいなのに、お菓子によって泡立てたり、常温に戻したりなど、同じ材料でも状態が違っていることも多く大変苦労した覚えがあります(^_^;)
なので、今回は生クリームとホイップクリームの状態の違いと呼び名の違いについてまとめますので、一緒に見ていきましょう(^-^)
・ホイップクリームと聞いて何をイメージしますか?
みなさん突然ですが、生クリームと聞くとなにを想像しますか?
僕は、白くてトロッとした液体の生クリームを想像しました。
ではホイップクリームと聞くと何を想像しますか?
僕はショートケーキやパンケーキなどに使われているクリーム状態の、ホイップされた白くてふんわりなクリームをイメージしました。
形としては、渦巻き状のソフトクリームのような形状を想像します。
ホイップクリームの絵を描いてくださいと言われたらほとんどの人がこれを書くんじゃないでしょうか。
ホイップクリーム=植物性脂肪の生クリームという人は、おそらく中級者~上級者だと思います。
・ウィキペディアで検索した時にでてくるのは?
ふと思って、ホイップクリームとウィキペディアで検索してみたところ、
生クリームをホイップしたもの。
と、このような検索結果になりました。
・生クリームとホイップクリームとは、状態・呼び方の違い、成分・内容の違い。どっちの違いのことなのか?
みなさんが読まれているお菓子の本にもよく出てくる生クリーム。
また本やサイト、お菓子の種類によっては呼び方が違ったりとちょっと戸惑ってしまうことはありませんか?
今回は生クリームとホイップクリームの違い【状態・呼び方編】を見ていきたいと思います。
この記事を読んで生クリームの状態の違いと細かな呼び方の違いをしっかり覚えて、お菓子作りに役立ててもらえたらなと思います。
(生クリーム状態の違いについて知りたいかたはそのまま読んでください。成分・内容の違いについての方はこちらを参考にしてみてください。
・生クリームの状態の違いについて。
まずは生クリームの特性を簡単にですが覚えておきましょう!
生クリームはホイップすることによって、脂肪球という脂肪分同士が結びついて、固さを帯びていきます。
これは脂肪分のパーセンテージの違いにもよりますが、基本的にホイップすればするほど固く泡立ち、その固さをお菓子によって使い分けていきます。
柔らかい状態で使うのか。
固い状態で使うのか。
まずこれが状態の違いですね!
大きく段階に分けるとすれば、3段階に分けることが出来ます。
・液体の状態。
・ふんわりとろっと泡立った状態。
・しっかりと固く、絞り袋で絞れるような状態。
僕もお菓子を作り始めた初心者のうちはその微妙なホイップ加減が全くわかりませんでした(^_^;)
それに加えて生クリームの◯◯%や脂肪分の種類などもありますし、よく知恵熱出してた記憶があります(^_^;)
・生クリームとホイップクリームの呼び方の違い。
状態の違いは3種類だけ!簡単でしたね(^-^)
では次に生クリームとホイップクリームの呼び方の違いをまとめて見てみましょう!
プロ向けや初心者向けの本によっては呼び方が違ったりしてつまずくことがあります。生クリームの内容は同じなので、分からなくなったら今回まとめる表を見て思い出せば大丈夫です(^-^)
呼び方の違いに惑わされないように気を付けてください!
・ホイップクリームは英語。
お菓子作りにおいて「ホイップクリーム」は出番の多いフレーズじゃないでしょうか。
みなさんすでにお分かりだと思いますが一応解説しますね(^-^)
このホイップクリームは英語です。
→whipped cream
なぜ「〜ed」がつくのかというと、これはホイップクリームの名前の由来にあります。名前の由来はこういうものです。
ホイップクリームとは生クリームを泡立てたもので、その泡立てる動きがムチを打っているように見えることから
whipp→whippedとなったそうです。
なんかアメリカ人っぽいエピソードですね(^-^)
またホイップクリームといっても単純に訳せば「泡立てた生クリーム」ということですが、ケーキに塗ったり添えたりする場合は、砂糖を加えて。また泡立ててパンナコッタやムースなどに加える場合は砂糖を加えていないもの。
という感じで、作るものによって違う場合があるので、まずはレシピをよく見てから作り始めましょう!失敗が少なくなりますよ(^-^)
・フランス語では生クリームの呼び方が4つも!
続いてフランス語で見てみましょう。僕は現役パティシエなので、こちらの方がよく使います。
上級者向けのレシピ本にはよく出てくるので、覚えておいても損はないでしょう。
はじめにフランス語では生クリームのことを、
creme fraiche(クレームフレッシュ)と呼びます。
まず英語からフランス語に変わるにあたって、クリームがクレームに変化します。
cream→creme
次のfraicheは、「生の~」という意味合いがあるので、合わせて生クリームという事になります。
文法的にもクリームが前に来るところもポイントです。
ここから枝分かれしていき、より詳しくわけることができます!
・ホイップの部分の呼び方の違いと種類。
次にホイップの部分(状態を表す部分)ですが、フランスでは生クリームをお菓子作りだけではなく、料理にも良く使います。
なのでホイップクリームのようにひとくくりではなく、
・そのまま液状なのか。
・そのまま泡立てたものなのか。
・砂糖を加えて甘く泡立てたものなのか。
の3種類に分けて呼ばれます。
・そのまま液状の生クリーム。
これを直訳すると
→クレーム(クリーム) リキッド(液体の)→creme liquideです。
チーズケーキやガトーショコラ、生チョコに使う生クリームはホイップせずに液体で使うのでこちらになります。
・そのまま泡立てた生クリーム。
これは生クリームを砂糖を加えないでそのまま泡立てたもの。
甘さを加えていので、パンナコッタやバヴァロワ、ムースによく使います。
クレーム(生クリーム)フェッテ(泡立てた)
→creme fouettee
他にも泡立てること、動作をモンテ(montee)とも言うのでクレームモンテと言い表す場合もあります。
ですがクレームフェッテとクレームモンテは同じなので、表記が違っても砂糖を加えずをホイップしたものを使用すればOKです。
・砂糖を加えて甘く泡立てた生クリーム。
最後に、ショートケーキに塗ったり絞ったり、シフォンケーキやガトーショコラに添えたりと色んな場面で出てくることの多い砂糖入りのホイップクリームです。
フランス語では、
→クレーム(生クリーム)シャンティイ(加糖してホイップした)
→creme chantilly
になります。
このクレームシャンティイは、ホイップクリームと同じものだと認識しておいて間違いありません(^-^)
・現役パティシエの現場での使い方
以上3つの違いにわけて説明していきましたが、フランス語のほうが生クリームの状態の呼び名が細かく分かれているため、分かりやすいです!
パティシエの現場でも、「シャンティイとって!」など忙しい状況でも、的確に判断することができてとても便利です!
・まとめ
今回は生クリームとホイップクリームの状態の違いについて説明していきましたが、お分かりいただけましたでしょうか?
再度表にまとめておきますので、忘れたらチェックしてお菓子作りの役に立ててみてください!
呼び方の違い | 状態の違い |
ホイップ クリーム(英語) whipped cream | 泡立てた生クリーム (無糖・加糖あり) |
クレーム リキッド(仏語) creme liquide | 泡立てていない液状の生クリーム |
クレーム フェッテ(仏語) creme fouettee | 加糖していない 無糖の泡立てた生クリーム |
クレーム シャンティイ(仏語) creme chantilly | 加糖して泡立てた生クリーム (一般的なホイップクリームと同じ) |
次回は「ふわふわのスポンジのコツ!しっとりさせるひと手間!!」を解説していきます。
こちらも生クリームとの相性抜群なので良かったら見てみてください(^-^)
おいしいコーヒーのお供にも最適ですよ!
それではまた!
コメント