乳脂肪分◯%や動物性植物性の違いを種類まとめ。 【完全保存版】ケーキに使う生クリームの解説&徹底比較!

生クリームを泡立てているイメージ画像 全て

こんにちは。現役パティシエのきらのすけです。

お菓子材料専門店や、スーパーマーケットの乳製品コーナーには思った以上の種類の生クリームが揃えられていて、選ぶだけで一苦労。

疲れてしまい、お菓子作ろうと思ったけどまあた今度にしよう。
なんてことありませんか?

実は僕もその経験があるんです(^_^;)材料買いに行っておしまい。
すっごく残念ですよね。

今回こちらに来られた方達には、そのような事にならないように生クリームのことをより詳しくわかってもらえるように解説したいと思います。

この記事を読み終わった後はあなたも生クリーム上級者です!
お家でのスイーツタイムを充実させてみてはいかがでしょうか。


・大問題!生クリームの種類と違いの多さ!

生クリームを選ぶときに一番悩むところは種類の多さ!
初心者の方なんか特によくわからなくて本当に困りますよね(^_^;)


内容の違いにより分類、表記も変わってきます。それに加え、メーカーも様々。

ここでつまずいていると先に進まなくて、美味しいスイーツに辿り着けないですから
徹底的に見ていきましょう(^_^)

・大きく分けると動物性脂肪、植物性脂肪、それら二つをブレンドしたコンパウンドクリーム。

まず生クリームは大きく分けると3つに分けることが出来ます。

・まずは動物性脂肪の生クリーム。

1つ目は基本中の基本。動物性脂肪の生クリームです。

生クリームと言えば、まずこれが1番に頭に浮かび出てくるのではないでしょうか。
その名の通り、動物性の脂肪が原材料に使われている生クリームです。

動物性脂肪とは、乳脂肪、乳牛のこと。
生クリーム意外にも、牛乳、バター、チーズなどの原料でもある最もなじみのある食品です。 

・動物性脂肪生クリームの中にも違いがある。

また動物性の生クリームの中でも1つ差があるということ。

出来上がった生クリームを、純粋に無添加でパック詰めされたものは特別に
「純生」「フレッシュ」などのワードが商品名についています。

というか逆に、無添加で純粋でないとこのワードはつけてはいけないんです!

なのでこれらの文字が含まれている生クリームは、
生クリームの中でも最も上質な生クリームになります。

これにより側面の種類別名も変わり、純粋に「クリーム」とだけのストレートな表示です。

味はもちろんですが体にも安心して使用することが出来ますここぞ!という時にはおすすめしますよ(^-^)

ちなみに価格も最上級です(笑)

・その他に「純乳脂肪」と似た名前がついたものも存在します。

これは「純生」の生クリームとは少し違い、「純生」の美味しさそのままで、添加物を加え安定性を向上させたクリームなんです。

細かく分けると若干違うんですよ(^_^;)

・次に植物性脂肪の生クリームとはなにか。

2つ目は植物性脂肪を主原料として作られている生クリーム。

植物というと何かわかりにくいですよね(^_^;)

実は、サラダ油のような植物から抽出された油脂に乳化剤や安定剤を加えて作られた生クリームなんです!

すこし驚きますよね。
植物から抽出された油脂が生クリームの様に白くフワフワになるなんて!

確かに植物性脂肪の生クリームには、口に入れた時のあの乳製品特有の乳の香りは広がらないですよね。
しかし本物の生クリームに近づくように、少しは乳成分入ってるみたいです。

・乳化剤や安定剤、添加物はちょっと不安。

乳化剤や安定剤とか少し不安かと思う方もいると思いますが、これらは上の動物性生クリームやその他の食品にも使われています。
安心して食べることが出来ますが、どうしても気になるような方は「純生」の生クリーム一択になりますね。

・最後にコンパウンドクリームとはなにか。

最後に解説するのは、先ほどの動物性脂肪生クリームと植物性脂肪生クリームがブレンドされたクリームになります。

このクリームは、動物性と植物性、お互いの良い部分を併せ持ったとても使いやすい生クリームです。

種類によるメリットや違いは続いて解説していきます。

・その他にも原材料に豆乳を使用した生クリームもあり。

最近では、身体の健康を考えて動物性食品を摂らないベジタリアンの方や、マクロビ、ヴィーガンの方が増えているみたいです。

そんな方でもおいしいホイップクリームが食べられる、この豆乳生クリームの原材料は大豆なんです!
とてもヘルシーで健康、また美容にも良さそうですね(^-^)

また一切乳成分が入っていないため、乳製品アレルギーの方や小さなお子さんでも安心して食べられます。
(メーカーによっては使われているかもしれませんので裏の原材料を必ず確認してください。)

・脂肪分30%程のコーヒーフレッシュはNG!!

コーヒーフレッシュという脂肪分20%や30%程の生クリームが隅の方に並んでいる場合がありますが、ここで注意!

これはコーヒーのために作られている製品で安価で買ってしまいそうになるんですが、泡立てるには向いていないのでここではNGです(*_*)

生クリームを適度な硬さに泡立てるとすると、最低でも脂肪分35%以上は必要だからです。

料理やコーヒーに使うにはに問題ありません(^-^)

・乳脂肪分含有量の違い。(パターンあり)

生クリームを選ぶ際で次に悩むのが脂肪分のパーセンテージ。
近所のスーパーなどに基本的に置いてあるものは35%や45%あたりではないでしょうか。

32%や36%。40%、47%、48%も存在しますが、これらはプロのパティシエさんが利用する製菓材料専門店や百貨店などの大きな所でしか目にしない気がします。
(僕の近所のスーパーだけかも(^_^;))

ホイップして使うには35%からが好ましいので、
基本的によく使われる35%。よりリッチな45%。
という王道のパターンを覚えておけば問題ないでしょう。

この乳脂肪分の違いでわかる特徴は主に、
・乳成分、味わいの濃さ。
・ホイップした時の固さ。
の違いです。

これは単純に、
・パーセンテージが上がるごとに濃厚でしっかりの固く泡立つ。
・パーセンテージが低いほうがあっさりとし、ソフトでふんわりと泡立ちます。

また、ホイップした時の固さ。ですが、泡立てれば泡立てるほど固く泡立つ!
というわけではないんです。

ある程度まではそうなんですが、泡立ちの限度というものが決まっていて、それは生クリームの乳脂肪分と比例し、深くかかわっているんです。

「生クリーム泡立ての目安と分離」にて詳しく解説していきますので
こちらも参考にしてみてください。(ただいま準備中ですので少々お待ち下さい。)

・生クリームの種類による味わいの比較

上記では乳脂肪分のパーセンテージの違いを説明しましたが。
次は生クリームの種類、動物性か植物性による味わいについて比較してみます。

・動物性生クリームはミルキーで濃厚。無添加のものだと自然で安心して食べられます!

・植物性生クリームは植物の油脂がメインということもあり動物性と比べると比較的あっさりとしています。
こちらのメリットはカロリーが少し抑えられるところでしょうか。

・2つのクリームをブレンドしたコンパウンドクリームは、その両方の良いところをどちらも持ったクリームです。

商品によってブレンドの割合が違うので、どっちによっているのかを見極めないといけません。
なので、必ず側面の原材料名の部分を確認しましょう!

例)動物性油脂 30%(10%)
  植物性油脂 10%(30%)

というように記載されています。

例の場合だと、動物性のほうが多く配合されているので乳の感じがしっかり感じられつつも、安定感もある。という感じです。

カッコ内の割合で配合されている場合だと、くどくなく比較的あっさりした中にも乳の香りや旨味を感じられる様なクリームになります。

・生クリームの種類による仕上がりの比較

仕上がりの違いですが、

・1つは色見。

動物性の生クリームは象牙色(アイボリー)というような少し黄みがかった、ナチュラルな乳製品らしい色味です。

対して植物性の生クリームはというと、一言でいうと真っ白
1つも黄色味を帯びておらず、ほんとに純白!という感じです。

・2つめは仕上げ、デコレーションの安定感。

動物性の生クリーム、特にフレッシュクリームは脂肪分のパーセンテージが上がるほど泡立ちやすく固くしっかりとしたホイップに仕上がります。

ですが乳化剤や安定剤が入っていないため、植物性に比べると熱に弱く、分離してしまう可能性が上がってしまいます。

また振動によりせっかくのデコレーションが崩れてしまうことも。。
持ち歩いたりする場合には細心の注意が必要ですね!

植物性の生クリームは、乳化剤や安定剤のおかげでフレッシュクリームよりも保形性に優れているので仕上げには強く、向いているのかなと思います。

コンパウンドクリームは2つの中間のようなものなので、
白っぽく仕上がり、デコレーションの自由度もある程度あるというイメージでしょうか。

三者三様って感じですね。

・生クリームの種類による賞味期限の比較

先ほど解説した添加物の違いで、賞味期限も大きく変わっています。

簡単に説明すると、

動物性脂肪の生クリーム
    ↓
コンパウンドクリーム
    ↓
植物性の生クリーム

の順に賞味期限も長くなっていきます。

パティシエとして沢山の生クリームを使ってきた僕が、
経験をもとにこれらの賞味期限をまとめてみました。

クリームの種類賞味期限
動物性脂肪の生クリーム7日~10日
コンパウンドクリーム18日~1ヵ月
植物性脂肪の生クリーム20日~1ヵ月

メーカーの違いにもよるとは思いますがだいたいこんな感じでしょうか。
長い方は未開封の場合ですので、開封後はなるべく早めに使い切ることをおすすめします(^-^)

・生クリームの種類による価格の比較

生クリームの価格を決めるにあたり、一番はどれだけ乳脂肪分を使用しているかに比例して高くなっていきます。
なので順番的には先の賞味期限と同じです。

動物性脂肪の生クリーム=350円~600円程度(200ml) 
    ↓
コンパウンドクリーム=250円~350円程度(200ml)
    ↓
植物性の生クリーム=200円~300円程度(200ml)

また動物性脂肪の生クリームとコンパウンドクリームはその内容によって多少前後します。

無添加のフレッシュクリームが
セールになってたりしたら絶対に買いですね!

価格もそうですけど、ホイップクリームにすると量、体積が増えるから数百円でめちゃめちゃ食べれますよ(^-^)圧倒的にコスパがいい!!

・生クリームが美味しくなるたった1つの泡立て方!

この記事を読んでいるみんなさんは生クリームすきですか?
面倒でついついボールに入れてそのまま泡立当てていませんか?
どの種類にせよ、生クリームを泡立てるのに大切なことは1つしかありません。

それは、、、きちんと氷水で冷やしながら泡立てること。

え!それだけ?と思うかもしれませんが本当にただそれだけです。

その理由は、

冷やした方が生クリームの乳化した状態がきちんと続き分離しないから脂が浮いてこず口当たりがいいからです。

冷蔵庫から出したてで冷えていても、攪拌の摩擦熱による温度上昇。部屋の室温を抱え込むことになる為に起こる温度上昇。これらによって分離してしまうことは生クリームにとって致命的です!!

他にも、冷やすことによって表面張力が強まり、よりキメの細かいホイップに仕上がるということも仕上がりに大きく差が出てきます。

愛情を持って接してあげれば、おのずと答えてくれます。
まるでわが子の様ですね(^_^;)

裏技とかはありません。
真摯に向き合いましょう!

・まとめ

いかがでしたでしょうか?

迷ったときは消去法もいいと思います。

添加物不使用にこだわって純生クリームを。程よい価格でこだわるなら動物性脂肪の割合の多いコンパウンドクリームを。白く仕上げたく持ち歩くから祝物製のものを、などなど。

美味しいホイップクリームを、作ることはそれほど難しくないですよ!生クリームって意外と敷居が低いです(^-^)

皆さまのスイーツライフのお役に立てれば幸いです。

ではまた。

コメント

  1. […] (生クリーム状態の違いについて知りたいかたはそのまま読んでください。成分・内容の違いについての方はこちらを参考にしてみてください。「乳脂肪分◯%や動物性植物性の違いを種類まとめ。 【完全保存版】ケーキに使う生クリームの解説&徹底比較!」→http://kiranosuke.xyz/2020/05/03/cake-fresh-cream-type-comparison/ […]

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