こんにちは、きらのすけ(@kiranosuke_3_)です。
お菓子作りの要となる砂糖といえば、その甘さが料理やお菓子に美味しさや幸福感をもたらしてくれます。
お菓子作りや料理において砂糖にも様々な種類がありますが、その中でも同じような茶色い砂糖に「キビ砂糖」と「カソナード」というものがあります。
レシピによってはキビ砂糖を使うものやカソナードを使うものもありますが、それは単なる甘味料の違いというだけではなくそれぞれ独自の風味やクセ等のキャラクターを持っているんです。
どっちを使えばいいのか悩むこともあると思うので、ここでは「キビ砂糖とカソナードの違い」について具体的にまとめたいと思います。
この記事を書いている僕はパティシエとして15年以上お菓子作りにたずさわり、数々のお菓子を作ってきました。また100冊以上のレシピ本を読んできたのでお役に立てると思います(^_^)
読み終わって、
・お菓子作りや料理が好きでもっと美味しく作れた!
・砂糖の違いで仕上がりの味に与える影響が分かった!
・キビ砂糖やカソナードを使ったレシピでより良い体作りに!
と、あなたの料理作りやお菓子作り、健康な体作りに役立ててもらえると僕も嬉しいです(^_^)
今回は、キビ砂糖とカソナードという甘味料の違いを比較し、どちらを使うかの選択肢について探っていきましょう。
・キビ砂糖とカソナードの違いは何?
お菓子作りや料理において、さまざまな甘味料が存在します。
その中でも、「キビ砂糖」と「カソナード」は似たような茶色の砂糖です。
僕も一時期『どっちも似たようなものなんじゃないの??』や『キビ砂糖もカソナードも大して変わらんやろ。。』という考えでしたが、今では用途によって使い分けていたりするほどこの2つを使い分けているほどになりました。
まず結論から言うと、キビ砂糖とカソナードの最大の違いは次のようなことがあります。
なるほど。同じ茶色い砂糖だけど意外と違いがあるんだね。
実際僕が感じるのは、「似ているようで全く違う」ということです。
次にこのキビ砂糖とカソナードの違いについて、より詳しく解説していきます。
1. キビ砂糖とカソナードの原材料の違い
キビ砂糖とカソナードの原材料はどちらもサトウキビですが、より細かく分けていくと違いがあるみたいです。
・キビ砂糖の原材料
キビ砂糖は主にサトウキビ(sugar cane)が原材料として使用されていて、そのジュースが主に原料に使われています。
サトウキビは熱帯および亜熱帯地域で栽培され、その葉を取り扱って砂糖が抽出されるそうです。
・カソナードの原材料
カソナードもサトウキビが主原料となりますが、キビ砂糖とは異なり通常は非精製の原材料が使用されます。
これにはサトウキビの搾りかすや樹液も含まれているみたいです。
キビ砂糖がきっちりジュースのみで、カソナードはすりおろしたサトウキビを丸ごと使ってるイメージかな。
2.キビ砂糖とカソナードの製造方法の違い
キビ砂糖とカソナードでは、製造工程にも大きな違いがあるそうです。
・キビ砂糖の製造方法
- サトウキビは収穫され、圧搾機で搾り取られたジュースが作られます。
- このジュース精製工程を経て、不純物が取り除かれます。
- 最終的に結晶化させて、白いキビ砂糖が生産されます。
キビ砂糖はサトウキビから作られる甘味料のひとつです。
キビ砂糖の製造方法は複雑で、多段階の製造工程を経て精製されます。その製造工程は工業的で効率的。複数の製造工程を経て精製され、最終的には結晶状のキビ砂糖へとなっていきます。
サトウキビの甘味が凝縮されているんだね!
・カソナードの製造方法
かわってカソナードは非精製の状態で仕上がる為、比較的簡略な製造行程のようです。
キビ砂糖と比較してみると、カソナードは伝統的な手法で作られているためにその製造方法が風味に違いを与えてくれます。
- サトウキビが粉砕されます。
- サトウキビから得られるジュースや搾りかす、樹液などの原料が蒸発され、液体が得られます。
- この液体が結晶化され、非精製の状態でカソナードが生産されます。
このシンプルな製造方法によって、カソナードにはミネラルや微量の糖蜜が残り、風味や色合いが豊かになってくれるんですね。
このように、キビ砂糖とカソナードは同じ原材料から作られながらも、製造プロセスの違いにより異なる特性を持っています。
同じサトウキビでも作り方が違うと仕上がりも変わるんだね!
3.キビ砂糖とカソナードの色味の違い
キビ砂糖とカソナードの製造方法が違えば色味も変わってきます。
キビ砂糖→高度に精製されているため、茶色いけど少し白っぽい色味。
カソナード→精製度が低いため、しっかりとした茶色味。
砂糖の色味が変わればお菓子や料理の見た目も茶色っぽくなったりするから、作るものによっては気を付けないといけないかもね。
4.キビ砂糖とカソナードの形状の違い
主な原材料や製造工程が違うと仕上がりの形状にも違いが出てきます。
キビ砂糖→高度に精製されているため、さらさらした形状。
カソナード→精製度が低いため、粒子が粗い形状(粗糖)。
お菓子作りではキビ砂糖みたいな粒子が細かい方が溶けやすくて向いていると思います。
カソナードはクレームブリュレのキャラメリゼによく使われているイメージがありますね。
5.キビ砂糖とカソナードの風味の違い
製造方法が変わって、含まれている内容が変わっているので風味にも違いが出てきます。
キビ砂糖→高度に精製されているので、穏かな甘味で比較的風味が軽い。サトウキビの甘さが洗練されたイメージ。
カソナード→精製度が低いため、ミネラルや糖蜜を含んでいて豊かな風味とコクがある。キャラメルのようなニュアンスが広がる。
繊細なキビ砂糖とワイルドなカソナードというような印象でしょうか。
個性が違っておもしろい!
6.キビ砂糖とカソナードの栄養成分の違い
製造方法や見た目の色味の違いから分かるように、栄養成分にも違いが出てくるんです。
キビ砂糖→高度に精製されているので、ほとんどミネラルを含まない。
カソナード→精製度が低いため、ミネラルが豊富に含まれ健康に良いとされる。
精製塩と藻塩の関係のように、同じサトウキビから作られる砂糖でも「色の濃い方が精製度が低くミネラルも豊富でいろんな味わいがあって美味しい」とされています。
色味が濃いということはそれだけ栄養も豊富ということ。
ミネラルの多い材料は味わい深く、健康的でもあることが良いところだね。
7.キビ砂糖とカソナードの用途の違い
キビ砂糖はさらさらしていて溶けやすく広く一般的に、さまざまな料理・お菓子に適していると思います。
カソナードはその風味の特性から、フランスのパンデピスというスパイスの効いたお菓子や、イギリスのスパイスを使ったジンジャーブレッドなどいう特定の料理やデザートに使われることが多いです。
基本的に料理でもお菓子でも、いつも使っている砂糖と置き変えるだけで簡単に風味がアップしたりコクが出て深みが増すんです。
なのでまずは砂糖の半量を置き換えてみたりして試してみることも面白いと思います。
お菓子作りで使用する場合に気をつけることといえば、カソナードは粒子が粗くて溶けにくいから注意が必要かもしれません。特にスポンジ系とかメレンゲ作りでは溶け切らないことで膨らみが悪かったり、大きな穴が空いてしまうことがあるので気を付けて使うことをおすすめします。
8.キビ砂糖とカソナードの産地の違い
キビ砂糖とカソナードは、それぞれ異なる産地で生産され、原材料や土地の気候、更には環境が製品の特性に影響を与えています。
以下に、それぞれの産地の特徴を簡単に説明します。
キビ砂糖→国産(沖縄や鹿児島など)
カソナード→フランス産(レユニオン島付近)
またサトウキビ自体の産地によっても風味や味わいにも少し変化が見られます。
キビ砂糖は主に国産ですが、サトウキビの栽培が温かい地域が適しているということで、南下である沖縄や鹿児島が主になっています。
カソナードについては、アフリカ大陸の南側にあるインド洋に浮かぶ火山島、レユニオン島(フランス領土)で採れるサトウキビが特に評価が高いそうです。
特にこのレユニオン島にある「ピオテン・デ・ネージュ」という休火山の周りで採れるサトウキビが、環境の影響でミネラル分が豊富で美味しいとか。
9.キビ砂糖とカソナードの価格の違い
キビ砂糖→一般的に価格が安定しており、手頃な価格で入手可能。
カソナード→風味や製造プロセスの影響から、通常はキビ砂糖よりも高価。
国産のキビ砂糖よりもカソナードの方が価格が少し高い印象です。ですがその分ミネラル分も豊富で味わい深さのあるので僕は愛用させていただいています。
ここぞ!という状況では高い威力を発揮してくれるよ!
キビ砂糖とカソナードの共通点と違いのまとめ
今回は、
キビ砂糖とカソナードの違い。「甘味の奥深さ解説」
についてまとめました。
同じサトウキビから作られる似たような茶色い砂糖ですが、実は似て似つかざるものでした。
お菓子作りでは特によく使う材料ですが、この違いを知り、使い方をマスターして良い美味しいものを作っていきたいですね。
さあ、自らの味覚の冒険へ出発だー!
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