こんにちは、きらのすけ(@kiranosuke_3_)です。
僕はパティシエとして洋菓子をよく作りますが、パティシエだってあんこが食べたくなるときもあります!そして洋菓子につぶあんや豆を使うことも少なくはありません。
春には抹茶スイーツのアクセントにつぶあんを添えたり、冬にはパイ生地で包んで一緒に焼き上げたりとあんこを使ったお菓子の可能性はとても大きいと思います。
パティシエだからといって小豆を炊かなくてもいいわけでもないし、あんこくらい作れた方がお菓子作りの幅も広がって楽しさ嬉しさ倍増です(^_^)
今回は、
・あんこの簡単な炊き方が知りたい。
・あんこを自家製で炊くことは難しい?
・自家製で炊いたあんこは高いor安い?
について簡単にまとめたいと思います。
この記事を書いている僕はパティシエとして10年以上お菓子作りにたずさわり、数々のお菓子を作ってきました。
「洋菓子は洋菓子!」と変にこだわらず和の素材を取り入れることも面白いという考えで、あんこや胡麻などの和素材もよく取り入れたりします。
また100冊以上のレシピ本を読んできたのでお役に立てると思います(^_^)
・簡単に作って出来立ての香り良いあんこを頬張りたい!
・市販のものは甘過ぎるから手作りで!
・和スイーツにも挑戦したい!
というあなたの参考になれば幸いです(^-^)
・初心者でもわかる簡単なあんこの炊き方
あんこを作るのってなぜか難しそうで敷居が高いイメージがありますよね(^_^;)
お菓子作りをはじめたばかりの乾燥小豆からあんこを作ったことなかった僕も、「なんか難しそう…。」と思っていました。
ですがいざ作ってみると、『本当にこれでいいのか?』って思うほど簡単ですよ(^_^)
分かりやすく簡単に説明してしまうと以下の手順です。
洗う。
↓
茹でる。
↓
砂糖と合わせて炊く。
↓
完成。
タネがわかってしまえばもう恐れることはないですね(^-^)
とはいえざっくりしすぎなので、もう少し細かく解説したいと思います。
・小豆を洗う。
まずは袋から出した小豆を水でさっくりと洗います。
念のためにゴミやほこりなどを洗い流すためです。小豆表面がキレイになればOK!
米を研ぐみたいにがしゃがしゃ頑張る必要はないよ!
・小豆を1度ゆでこぼす。
乾燥小豆とたっぷりの水を鍋に入れて1度茹でこぼします。
この茹でこぼしは「あく抜き」の意味があるので雑味のないスッキリした仕上がりにするためにも飛ばせない工程です。
※小豆が水分を含んでくると膨れてきます!なので小豆を入れてギリギリの鍋じゃなく、余裕をもった大きめの鍋を使うことをオススメします!
茹でていくと乾燥小豆が倍くらいに膨らんでくるから作業しづらくなるよ!(僕も経験済みです)
・お湯を捨てる。
1度目の茹でこぼしたお湯はあくが含まれているので交換のため捨ててしまいましょう!
ざるを使えば小豆がシンクにこぼれることもないので簡単です。
ザルが無い場合でも鍋をかたむけてお湯だけを捨てればOK!少しくらい残っていてもそんなに問題はないです。
お湯や湯気が熱いから火傷だけは気を付けて!!
・水をいれて小豆を茹でる。
1度水を捨ててきれいな水に入れ換えたら、しっかりと小豆が柔らかくなるまで茹でていきます。
※落し蓋をすることをすすめるレシピやしないレシピ。またフタをしたりしなかったりと様々なレシピがあると思います。
蓋をしたり落し蓋をしたりすると、同じ火加減でも鍋の中の沸き具合は変わってきます。
要するに、ボコボコと小豆が踊って皮が破れない火加減でゆっくり茹でましょうということです(^-^)
小豆の皮が破れると中身が出てきちゃうから…。
コトコト弱火で放置だね。
・小豆をざるにあけて水気を切る。
何粒か食べてみて本当に柔らかく芯が残っていない状態まで茹であがったらザルにあけて水分をきりましょう!
背景
※ひとつ前の工程で、強火で茹でてしまうと皮が破れて小豆の中身が流出してしまいます。
そうするとザルの目を通り越してお湯と一緒に流れてしまうのでもったいないですね(^_^;)
どうせ潰すので割れても構わないんですが、ここで流れてしまわないためにも茹でるときはゆっくり弱火ですね。
・小豆を砂糖と一緒に鍋で炊く。
茹で上がってしっかりと水気をきった小豆と砂糖を鍋に入れて一緒に炊いていきましょう。
木べらやゴムベラですくってぽてっとなるくらいに程よく炊いてあげれば完成です。
また色々なレシピがあると思いますが、砂糖の量はお好みで構わないと思います。
一般的には乾燥小豆の重さに対して7割から10割と求める仕上がりの甘さによって変わってきます。
甘さを控えたければ少なく、どっしりさせたければしっかり甘く。という感じですね(^_^)
ちなみに僕個人的な好みですが、7割量が甘すぎず物足りなさすぎず丁度いい塩梅かなと思います。
甘さを際立たせるためにほんの少し塩を加えたりするのも効果的だね!
和菓子職人ではないので気軽にさくっと作ってみよう(^-^)
出来立てのほんのり温かく、風味豊かなあんこは本当に逸品です。
・手作りのあんこが簡単な理由。
難しそうなあんこの作り方は意外にも簡単でした(^-^)
水をいれてぽこぽこと小豆がおどる程度の弱火でゆっくりと柔らかくなるまで茹でれば良いからです。
柔らかくなるまで茹でる目安は、食べてみるか指で潰してみて小豆の芯が残っていない状態。
芯が残っている状態(アルデンテ)だと、砂糖を加えて炊きあげたときに硬い部分が残って舌触りが悪くなってしまいます。
なのでここは1番気をつけたいところです。
・おうちであんこを作るときの費用は?
家であんこを炊くことがいくら簡単でも、かかってくる費用が高くついてしまうと作るかどうかかなり悩んでしまいますよね(^_^;)
それなら明確にわかって納得すれば美味しいスイーツにたどり着けると思います。
あんこを作ることにかかる費用はざっくり計算して以下の通りです。
北海道産乾燥小豆(200g)・334円
上白糖(150g)・・・・・・30円
塩(1g)・・・・・・・・・1円
合計・・・・・・・・・・361円
※よく利用する富澤商店さんの金額で算出していますので参考にしてみてください。上白糖や塩は家にあったスーパーで購入したものです。
また乾燥小豆200gで作ると仕上がりが600gほどになります。
乾燥小豆の量からすれば約3倍量!
同じく富澤商店さんの普通の小倉あんが500gで486円(税込)だったので、風味豊かな炊きたてや甘さを控えたヘルシーなあんこを食べられることを考えると作るメリットはあるかなと思います。
あんバタートーストやぜんざいにも使えるし、小分けして冷凍庫保存しておきたいアイテムのひとつです(^-^)
・まとめ
今回は、
パティシエだってあんこが食べたい!初心者でも簡単なつぶあんの炊き方。
についてまとめました。
洗う。
↓
茹でる。
↓
砂糖と合わせて炊く。
↓
完成。
なかなか難しいんじゃないの?と思いがちですが簡単です!
トータルの時間はかかりますが、ほぼ放置なので時間を見て作ってみても面白いと思います(^_^)
コメント
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