こんにちは、きらのすけ(@kiranosuke_3_)です。
白玉だんごや草餅などはもちろん、もちもちパンケーキやもちもちクレープなど、もちもちしたスイーツは美味しいですよね。
僕ももちもち系のお菓子が大好きで、和洋問わずなんとかもちもちした食感に仕上げたいといつも思っているほど。
そんなもちもちスイーツの材料になる「白玉粉」や「もち粉」などの『米を使って作られた白い粉』はとにかく種類が多いです(^_^;)
同じ原材料でも粒子の細かさの違いで呼び名が変わったりするので本当に混乱してしまいます。
ここでは以下のような悩みについて解説していきたいと思います。
・白玉粉ともち粉は何が違うの?
・白玉粉ともち粉では仕上がりに違いはある?
・どのお菓子のときにどっちを使うのがベスト?
この記事を書いている僕はパティシエとして10年以上お菓子作りにたずさわり、数々のお菓子を作ってきました。また100冊以上のレシピ本を読んできたのでお役に立てると思います(^_^)
読み終わって、
・白玉粉ともち粉の違いがハッキリわかった!
・白玉粉ともち粉の仕上がりの違いや特徴も学べた!
・使う用途によって選ぶ基準が知れた!
と、お菓子作りでの粉選びの辛さから解放されれば僕も嬉しいです(^_^)
白玉粉やもち粉を使えばもちもちスイーツを簡単に作ることが出来るので、もちもち好きな方はぜひ色んな生地で試してみてください。
・白玉粉ともち粉の違いとは?
お菓子作りにおいて白い粉はたくさんあります。
薄力粉や強力粉もその1つですが、コーンスターチやベーキングパウダー。白玉粉やもち粉や片栗粉など、色々ありすぎて『白玉粉やもち粉は何が違うのか?』『どこにどいつを使えばいいの?』などと困惑してしまうことも多いです(^_^)
なのでここでは主に白玉粉ともち粉の違いについてをまとめたいと思います。
まず結論から言うと「白玉粉ももち粉もどちらも同じくもち米から作られた粉だけど、微妙に作り方が違う」というものでした。
ということなので、どっちも生のもち米を粉にしたものということになります(^_^)

もともとはどっちも同じもち米なんだね。
【白玉粉ともち粉の同じところ】
・材料がもち米。
・生のまま粉にしたもの。
『どっちももち米から作られたんならもち粉でいいのでは?』と思われるところですが、とはいえ材料は同じもち米でも作り方が違うと「形」や「性質」、「呼び名」も変わってきます。
白玉粉ともち粉の違いを、より詳しく見ていきたいと思います。
・白玉粉について。
白玉粉の原材料はもち米。
精白したもち米を水と一緒に石臼ですりつぶして、沈殿した部分を乾燥させて作られたものが白玉粉です。
その沈殿したものは主にでんぷん質。
粒子が細かいために、おもちなどに加工したときには柔らかくもちもちとした食感で、冷めても固くなりにくいという特徴があります。

僕の経験上でも、もち粉よりも白玉粉の方が質感が柔らかく感じたよ。
食感はもちもちしっとりしていて、粒子も細かく滑らかで、みんなによく知られている白玉だんごに使われる材料。
その他にも和菓子の大福などにも使われる材料です。
・もち粉について。
もち米の材料も同じくもち米。
水で洗ったもち米を乾燥させて粉にしたものがもち粉です。
袋裏の原材料をみてみると「もち米」としか記載されていないので、100%もち米のその名の通りもち米の粉になります。
その他にも、求肥の材料として良く使われるということから「求肥粉」とも呼ばれることもあるみたいです。

なるほど。
ということは求肥粉ってレシピに書いてたらもち粉を使えばいいってことね!
僕の経験上と感覚ではありますが、白玉粉と比べると少しコシのある食感になるかなというところと、時間が経つと少し固くなりやすいのかなと思うところがあります。
求肥の他には、草餅や豆大福などを作るときに使われます。
白玉粉と違って「サラサラとした粉末状」なので、使い勝手的にはもち粉のほうが良さそうです。
和菓子以外にも、スポンジケーキやパンケーキ。またはドーナツなどのもちっとさせたい場合にさっと使うこともできますね(^_^)
その他にも、桜餅などによく使われる「道明寺粉」も原材料がもち米の材料です。
道明寺粉は炊いたもち米を蒸してから乾燥している材料ですが、これも1種のもち粉。
作り方の違いで仕上がりも少し変わってくるので面白いですよね(^_^)
・白玉粉ともち粉の使い方の違い。
白玉粉ともち粉は作り方が違う分、形も少し変わってきます。
おもちなどの水を加えて茹でたり蒸したりするシンプルな和菓子にはさほど気にする事も無いかなと思いますが、もちもち系の洋菓子に使うとなると少し注意が必要なこともあります。
なぜなら白玉粉はゴツゴツと石のような固まりになっているので、スポンジケーキなどの薄力粉と混ぜて使うことは難しいからです。
なのでその場合はサラサラしたもち粉を選べば、ふるう必要もなく簡単で使いやすいかなと思います(^_^)

どら焼きの生地にもち粉を混ぜるレシピを見たことあるけど、イメージ的にはそんな感じだよね。
その他にも、白玉粉はより均一なダマのない状態にするためには、まずはじめに水分と混ぜ合わせて滑らかに溶きのばす必要があります。
なのでそのまま放り込むだけでは上手く使うことができないんです(^_^;)

白玉粉は作る生地によっては少し扱いが難しいこともあるよ。
クレープ生地の様な比較的多めに液体が入る生地だと白玉粉でもキレイに溶かすことが出来るので使うこともできます。
その場合、白玉粉と水分のみで徐々に馴染ませていくということがキレイにダマにならないポイントです。
特に砂糖や薄力粉など、他の材料が混ざった状態だと綺麗に水に溶けずにダマが残りやすくなってしまうので使い方に少し注意が必要になってきます。
※砂糖や薄力粉、牛乳の成分などが邪魔してきれいに水を吸ってくれないことがあります。
白玉粉は、白玉だんごなどの水で混ぜるだけのお菓子では『水の量と固さを注意すればいいかな?』程度ですが、洋菓子で使うとなると取り扱いが難しいことも…。
その場合は、ふるう必要もなく混ざりやすいもち粉の方が簡単で使いやすく便利ですが、適材適所で使う。これが上手に使う鍵となってきます。
・白玉粉やもち粉を使ったスイーツ。
白玉粉を使ったスイーツともち粉を使ったスイーツは次のようなものがあります。
【白玉粉を使ったお菓子】
・白玉だんご
・求肥もち
・白玉ぜんざい
・フルーツあんみつ
【もち粉を使ったお菓子】
・柏餅
・よもぎ餅
・草餅
・もちもちどら焼き
主に和菓子系が多いですが、もちもちどら焼きの応用でパンケーキやスポンジケーキに使えばもちもちとしたスイーツにすることもできます。
もちもちさせようと思ったら、もち米が原材料の粉を使うことがかなり有効なのでもちもち好きな方は色々試してみてください(^_^)
・まとめ
今回は、
もち粉と白玉粉の違いを知って美味しいおやつを作ろう。
についてまとめました。
【製造過程の違い】
・白玉粉‥‥もち米と水をすりつぶした沈殿物を乾燥したもの。
・もち粉‥‥洗ったもち米を乾燥させて粉砕したもの。
【形状の違い】
・白玉粉‥‥ゴツゴツした石のような状態。
・もち粉‥‥サラサラした砂のような状態。
【仕上がりの違い】
・白玉粉‥‥時間が経っても固くなりにくい。
・もち粉‥‥白玉粉よりも少ししっかりめ。
僕個人的には、もっちり柔らかい仕上がりの白玉粉が好きです(^_^)
お菓子作りに使うなら、ポロポロした状態かサラサラした状態かで使いやすさも変わってきますし、用途によって選べばいいんじゃないかなと思います。
どっちの粉を使うにしろ、おもち系は基本的に時間が経ったり冷蔵庫に長時間入れておくと固くなってしまうものです。
なのでなるべく早めに食べることが1番美味しい状態で楽しめますよ!
我が家では白玉団子でも出そうものなら、茹でてるそばから無くなっていってしまうのでそんな心配は皆無ですがね(^_^;)
ではまた。
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