オレンジピールを作ってみたけど、思っていたのと全然違うカッチカチの仕上がりになった……
オレンジを食べたあとの皮を有効活用しようと思って軽い気持ちで作ってみたはいいものの、気軽につまんで食べるどころかまるで飴みたいにカッチカチの固い仕上がりになってしまった時はテンション下がりますね……。
オレンジピールというお菓子は、オレンジと砂糖だけという極めてシンプルなだけに本当に奥が深くて難しいんです。
ここでは
・オレンジピール作ったら固くなったのはなぜ?
・柔らかくジューシーなオレンジピールを作るために気を付けることは?
・固くなったオレンジピールのリサイクル法、活用方法はある?
という悩みを解決します。
この記事を書いている僕は、パティシエとして10年以上お菓子作りにたずさわり、今まで数々のお菓子を作ってきました。
ケーキやデザートで使うオレンジピールなどの素材も全て手作りしてきたので、お役にたてると思います(^-^)
このページを読み終えたあとには、
オレンジピールが固くなった理由がわかって、柔らかくジューシーなオレンジピールを作れるようになった!
と、思ってもらえたら嬉しいです(^_^)
僕も初めてオレンジピール作ったときは、カッチカチのアメみたいで噛めないし、苦すぎて食べられないくらいのオレンジピールを作って挫折しました(^_^;)
それでも今ではちゃんと柔らかくて甘く爽やかなオレンジピールを作れるようになったので、あなたもきっと作れるようになれます!
・オレンジピール作ったら固くなったのはなぜ?
材料はオレンジとグラニュー糖だけだし簡単だろうと思いきや、逆にシンプルなお菓子の方が技術が必要で難しいんですよね(^_^;)
まずオレンジピールが固くなった原因は大きく分けて以下の3つです。
・茹でこぼす時にしっかり柔らかくなるまで茹でてなかったから。
・砂糖を入れてから強火で煮たから。
・煮詰めすぎて水分が無くなったから。
オレンジピールは、シンプルなお菓子で作業工程もすくないです。
ひとつひとつの工程は茹でたり煮たりと簡単なんですが一口に茹でるといっても「どんな火加減で茹でるのか?」とか「どれくらいの状態になるまで煮れば良いのか?」などの分かりにくい表現の部分もあります。
オレンジピールを作るにあたって注意することをもう少し深く見て見ましょう(^_^)
・柔らかくジューシーなオレンジピールを作るために注意すること3つ。
柔らかいオレンジピールを作るために注意することは大きく3つあります。
①しっかり柔らかくなるまで茹でる!
②砂糖を入れてからは弱火でじんわりと!
③砂糖漬けとはいえ煮詰めすぎには注意!
どれか1つでも欠けてしまえば固くなってしまうので、気を付けながら作っていきましょう(^_^)
オレンジピールは焦らずのんびりつくるお菓子だよ。
①しっかり柔らかくなるまで茹でる!
ソフトでジューシーなオレンジピールを作るためには、まずしっかりと茹でて皮全体を柔らかくしておかなければ後から煮て柔らかくなることはありません!
なのではじめの茹でこぼしの時にしっかりとゆでで柔らかくしておきましょう(^_^)
はじめが肝心ってことだね!
1度目2度目の茹でこぼしは汚れなどを落とす役割なので、柔らかくするために茹でる工程は主に3回目です。
グラニュー糖を加えて煮だすと柔らかくすることはもうできないため、ここでしっかりと茹でておかないといけません。
柔らかさの目安は、15分茹でこぼしたあと実際に食べてみて抵抗なく噛みきれるくらいだと十分です。
「茹でこぼす時間」と「食べたときの感覚」両方で確認しましょう。
僕の経験上、特に固くなりやすい部分はオレンジ色の部分!
白いわたの部分はもともとフワッとしているけど、オレンジ色の一番外側の部分はゆでこぼす前は結構固いです。
ここが柔らかくなるのを目安にしっかりと茹でこぼす下処理をしましょう(^_^)
柔らかくもなるし苦みもとれるから一石二鳥で良いことしかないね!
②砂糖を入れてからは弱火でじんわりと!
グラニュー糖を加えてすぐに強火でボコボコ炊くのはNG!
せっかく茹でこぼして柔らかくなった皮もグラニュー糖を大量に加えた高濃度のシロップで急激に炊いてしまうと、浸透圧がかかってしまい皮が締まって固くなってしまいます。
シロップで炊く場合は、はじめは弱くポコポコとじっくりじんわりと砂糖を浸透させていくイメージでゆっくりと炊いていきます。
それから数日かけてシロップの糖度を徐々に上げて砂糖漬けにしていきましょう(^_^)
特に注意が必要なのは、シロップじゃなくてオレンジとグラニュー糖で作るレシピの場合!
オレンジが持っている水分とグラニュー糖のみで作るために糖度が高濃度だからです!
このレシピで作る場合は、固くなってしまわないようにいつも以上に気を付けてあげた方が良いですね!
オレンジピール作りは時間がかかるものです。
ゆっくりと、焦らずのんびりですね!
③砂糖漬けとはいえ煮詰めすぎには注意!
最後の理由は、最終的にシロップを煮詰めすぎてしまうことです。
日持ちするためにしっかりと煮詰めて糖度を上げなければいけませんが、あまりにも煮詰めすぎると仕上がりが固くなってしまいます。
シロップの水分が少なくなるほど、砂糖に近くなるので固くなることが想像できますね(^_^)
オレンジピールは洋菓子のなかでも、保存の効く「砂糖菓子」というカテゴリーに分類されます。
日本語でも「砂糖漬け」と呼ばれますが、必要以上に煮詰めてしまうとグラニュー糖のように砂糖が結晶化してしまいとても固くなってしまうので要注意です!
・固くなったオレンジピールのリサイクル法、活用方法
それでも数回しか作ったことがなければ「柔らかくといってもどれくらい柔らかくなのか?」と、わからないこともたくさんあり最悪失敗してしまうこともあるかもしれません(^_^;)
でももしオレンジピールが固くなってしまっても捨てたりはしないでください!
固い仕上がりになってしまっても以下のような使い道もあるので参考にしてみてください。
①紅茶に入れて飲む。
②お湯を注いでホットオレンジティーに。
③細かく刻んで焼き菓子に混ぜ混む。
④そのままキャンディのように食べる。
僕も初めてオレンジピール作ったときはキャンディのようにカチカチになってしまったので良く紅茶に入れて飲んでました(^_^;)
固くならないようにしっかりゆでこぼすことは、同じくしっかりと苦味を抜くことでもあるのでやっぱりこの作業は必須です!
やりすぎかな?って思うくらいゆでこぼしても案外丁度良かったりするからしっかり茹でこぼそう!
苦くてどうしても食べられない場合以外はこの方法を試してみてはいかがでしょうか?
・まとめ
今回は、
オレンジピール作ったけど固くなってしまった!【煮詰めすぎに注意】
についてまとめました。
・しっかり茹でこぼす!
・強火で煮ない!
・煮詰めすぎない!
美味しいオレンジピールを作るためには茹でこぼしの時にしっかりと皮が柔らかくなるまで茹でること。
ここをしっかり意識すれば必ず柔らかいオレンジピールになります!
あまった皮で気軽に作ってみてください(^-^)
ではまた。
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