現役パティシエがクリームチーズを常温に戻すなら?【答えは◯◯1択】

現役パティシエがクリームチーズを常温に戻すなら?【答えは◯◯一択です】 お菓子作りのなぜ?

こんにちは、きらのすけ(@kiranosuke_3_)です。


ベイクドチーズケーキやレアチーズケーキなどのクリームチーズを使ったお菓子は、まず「クリームチーズを常温に戻す」という下準備が必要です。


箱から出してそのまま机の上に置いてずっと待ってても、「外側は柔らかくなってるけど中がすごい冷たい」なんてこともあるんじゃないかなと思います。

また 常温に出しておく時間が長くなればなるほど『なんかクリームチーズが悪くなっちゃいそう…。』と心配になることもありますよね(^_^;)


ここでは次のような悩みについて解説していきたいと思います。

この記事で解決できるお悩み

・クリームチーズはどうやって常温に戻すのがいい?
・クリームチーズの丁度良い戻し具合は?常温とは?
・クリームチーズを早く常温に戻す方法はないの?



この記事を書いている僕はパティシエとして10年以上お菓子作りにたずさわり、数々のお菓子を作ってきました。また100冊以上のレシピ本を読んできたのでお役に立てると思います(^_^)


読み終わって、

・クリームチーズの戻しかたがわかった!
・クリームチーズの適度な戻し具合や、時間の目安がわかった!
・時短方法を使ってクリームチーズスイーツをスピーディーに作れた!

と、「サッ!」とクリームチーズを戻してして美味しいお菓子や料理作りに役立ててもらえると僕も嬉しいです(^_^)


季節によって時間は多少前後してしまう部分もあると思いますが、目安があればわかりやすくて良いと思うのでぜひ参考にしてみてください。

クリームチーズを待っている時間ももったいないし、安全で時短になるならぜひ使いたい方法も紹介します。

・クリームチーズを常温に柔らかくもどす方法2つ。


チーズケーキなどを作るときには、まず下準備として「クリームチーズを柔らかくもどす」ということをしなければなりません。


クリームチーズを柔らかくもどす方法は大きく次の2つがあります。

【クリームチーズを柔らかくもどす方法2つ】

・常温において自然にもどす方法。
・電子レンジを使って強制的にもどす方法。



どっちでも柔らかく戻すことはできるので、やり易い方を選べばいいかなと思います。

きらのすけ
きらのすけ

僕なら電子レンジ1択!だって待つの嫌だから!
量にもよるけどね(^_^;)

でもどっちでもやりやすい方で全然OK!


・クリームチーズを常温でもどす方法。


常温でもどす場合は、特別何かしないといけないわけでもなく基本放置です。

大体使いたい1~2時間ほど前から常温に出しておけば、スムーズに使うことができるかなと思います(^_^)


「季節による常温の違い」などで戻り具合も変わってきますが、一応目安として次のことを覚えておいても損はないと思います。

【クリームチーズを常温でもどす時間の目安】
・夏場‥‥‥‥‥30分から1時間程度。
・冬場‥‥‥‥‥2~3時間程度。



とはいえ目安はあくまでも目安。

夏場でも冷房の効いた部屋では冬場と同じ時間がかかることもあるし、またその逆もあります。

きらのすけ
きらのすけ

先日チーズクリーム作ったんだけど、ある程度しっかり戻す為にクーラー22℃の部屋で3時間は常温に置いてたよ。



やっぱり最終的には「さわって確認すること」が1番大切です(^-^)

触ってみてかたいようなら、もう30分とか1時間放置しておきましょう。

・そもそも常温って部屋の中なのか外なのか?家によっても違うのでは?


「クリームチーズは常温に置いて戻す」とお菓子作りにおいてよく言われますが、常温って季節によったり日によったり、はたまた家庭によっても変わってくると思うので全然変わってきちゃうと思うんですよね(^_^;)

きらのすけ
きらのすけ

「常温」って意外と曖昧だし当たり前のように常温とか言われても悩むよね。



そもそも「常温」についてですが、一般的には次のように言われています。

【常温の定義】
・一般的な常温といえる範囲は15~30℃。
・常温とは「冷暖房などなにもしていない自然な温度」のこと。

・お菓子作りでの常温とは20~25℃辺りを指す。



常温とは、「僕たち人間が冷暖房に頼らなくても、過ごしやすく過ごすことのできる温度」のようです。

そう考えるとクリームチーズも快適に戻れる温度もみえてきます。「熱すぎてもダメだし、冷たすぎてもダメ」ということになりますね(^-^)


特にお菓子作りで常温と言えば、20~25℃辺りのことを指します。

冷蔵庫が5~10℃だとすると、バターが冷えきってカチカチの状態で卵などの他の材料と混ぜ合わせられなかったり、逆にクリームチーズが柔らかいと空気を含ませる為に泡立てることが難しいからです。

きらのすけ
きらのすけ

「冷たくもなく温かくもなく」や「かたすぎず柔らかすぎず」な状態がベスト!



夏場は気温が高く暖かいので常温でも戻りやすいと思います。


ですがクーラーのよく効いた部屋では冬場とそう変わらないということも考えられます。

これは冬場にも同じことが言え、外気温は冷たくても暖房の効いた部屋の中は暖かいなど。


クリームチーズを常温で戻す方法だと、同じ時間で放置しても戻し具合が前と違ったりすることもありますし、やっぱりどうしても時間がかかってしまいます

そんな時は、電子レンジにかけることが時短に繋がりとても有効な手段です。

そこで気を付けておきたいポイントがいくつかあるので、次で少し詳しく解説したいと思います。

・クリームチーズを電子レンジで戻す方法と、気をつけておきたいポイント。


クリームチーズを電子レンジで戻すのはとても簡単です(^_^)

耐熱性のボウルに入れたり、ラップに包んだりしたものを「500wの電子レンジで15秒ずつ様子を見ながら温めていく」という方法。

ある程度量があれば、「はじめに30秒~1分くらい一気にかけても大丈夫」だったり「ほんとに少量だと10秒ずつ慎重に!」など戻す量によって多少前後しますが、基本的には少しずつ様子を見ながら丁寧にです。

とにかく生クリームみたいになるまで溶かしすぎないようにゆっくりと何回かに分けて戻しましょう。

きらのすけ
きらのすけ

途中でボウルを前後回転させたり、クリームチーズを上下ひっくり返したりするとよりgood!ムラなく戻すことができるよ!



電子レンジで戻す際に気を付けておきたいポイントに次のようなものがあります。

【クリームチーズを常温に戻す際のポイント】
・溶かしすぎないこと。
・爆発しないよう注意!



クリームチーズは55℃前後で溶けてしまいます

そして1度生クリームの様なドロッとした状態まで溶けてしまうと、冷蔵庫で冷やしてもかたまりが弱くなるので注意が必要です。

きらのすけ
きらのすけ

そもそもそこまで溶かす必要もないしね。



もう1つは爆発

特に高いワット数で1度に長く温めすぎると「ボンッ!」とクリームチーズが爆発してしまうので気を付けましょう(^_^;)

きらのすけ
きらのすけ

爆発すると電子レンジの中が悲惨…。



1回で丁度良いかたさに戻そうとせず、何回かに分ければ爆発も回避できます

火傷にはくれぐれも注意しましょう。

・そもそもなぜ常温に戻す必要があるのか?


そもそも、『なぜクリームチーズは常温に戻さないといけないのか?』についてです。


クリームチーズは冷蔵庫に入れて冷えた状態だと粘土のような固い状態です。

そのかたい状態だと砂糖や生クリーム、卵などをきれいに混ぜ合わせたりできないからです。

なのでしっかりと柔らかくなるまで常温にてもどさなければなりません。

きらのすけ
きらのすけ

もとから結構柔らかいクリームチーズもあるけど、そのまま使えるのは少ないからやっぱり多少は戻す必要があるよ。

※柔らかくなる目安には色々な表現がありますが、「ポマード状」や「指で押して柔らかくへこむ程度」など言われることが多いです。


・常温で戻しやすくするための2つのポイント。


常温でもどす場合、早く戻りやすくするようにできることがあるので少しでも時短したい場合には試したい方法です。

【常温に戻す時短方法3つ】
①包丁で小さいサイコロ状にカットする。
②包丁で薄くスライスして広げる。
③ラップに包んで綿棒などで薄く伸ばす。



箱に入ってる大きい塊のままだと中心の部分が柔らかくなりにくいです。

きらのすけ
きらのすけ

外側が柔らかく戻ってたけど包丁で切ってみると中心辺りはまだかたいなんてこともよくある。



なので「小さくカット」してあげたり「薄くスライス」して並べたりして、外の空気の温度に触れる面積を増やしてあげれば、より早くムラ無く柔らかい状態へ戻すことができます(^_^)

クリームチーズが冷蔵庫から出してすぐの冷たい状態であれば、程よい硬さで包丁にもくっつきにくく簡単でいいですね 。

常温で柔らかく戻す場合も電子レンジで柔らかく戻す場合も、この方法を使った方がより早く綺麗に戻すことができます。


またその他にも、クリームチーズをラップに包んで綿棒などで叩いたり転がしたりして薄く伸ばす方法も使えます。


きらのすけ
きらのすけ

面倒なら手のひらや手刀でもいけるよ!



塊の大きさが 大きければ大きいほど「外側が柔らかくなっているけど中心が全然冷たい」なんてこともあるし、時短にもなるのでこの方法はとてもおすすめです(^_^)

・クリームチーズを常温に戻す時に注意したいこと。


クリームチーズは基本的に冷蔵の食材です。

常温におきすぎてしまうと、腐ってしまったりカビが生えてしまったりネバっとしたりする危険もあります


安心安全に食べられるように「常温に出しておける最大時間の目安」は次の時間を参考にしてみてください。

【常温に出しておける時間の目安】
・夏場で5時間
・冬場12時間



常温に戻すために2時間とか3時間出しておく程度なら腐る心配はないかもしれないですが、それを何度も繰り返したりしていると少しずつ菌がついてカビていったり、そのカビがどんどん繁殖したりとか、お腹を壊してしまう原因にもなってしまうので注意が必要です!

【要注意!】

・赤や青のカビがついて見える。
・アンモニア臭などの明らかな異臭がする。
・表面を触るとネバネバする。



表面に赤い斑点模様などがあればそれはカビなので使わない方がいいです。

きらのすけ
きらのすけ

表面をトリミングして使う猛者もいるけどおすすめはしないよ(^_^;)



クリームチーズを包んでいる袋を開けた時に、まろやかなチーズとは違う「ツンとしたアンモニア臭」が感じられる場合もちょっと危険

あとは「触ったらなんか表面が納豆のようにネバネバする」とかだとまたこれも腐っている可能性があるので要注意

このようなことが起こりうるので、「常温に戻したり冷蔵庫に入れたりを何度も繰り返す」というのはあまりお勧めできません


もしもうっかり冷蔵庫に入れ忘れていたり、1日以上常温に放置しすぎていた場合はしっかり状態を確認してから使いましょう 。

ベイクドチーズケーキなどの長時間加熱するものならまだしも、レアチーズケーキのような加熱しないお菓子なら特に注意したいところ。


常温で戻す方法は簡単なんですけど、そういったところが少し注意が必要なんじゃないかなと思います。

お腹が痛くならないように、食中毒になったりしないようにここは使う前にしっかり確認してから使うようにしましょう。

きらのすけ
きらのすけ

安全第一!


・まとめ


今回は、
現役パティシエがクリームチーズを常温に戻すなら?【答えは◯◯一択】

についてまとめました。

【クリームチーズを柔らかくもどす方法2つ】

・常温において自然にもどす方法。
・電子レンジを使って強制的にもどす方法。


【クリームチーズを常温でもどす時間の目安】
・夏場‥‥‥‥‥30分から1時間程度。
・冬場‥‥‥‥‥2~3時間程度。


【常温の定義】
・一般的な常温といえる範囲は15~30℃。
・常温とは「冷暖房などなにもしていない自然な温度」のこと。

・お菓子作りでの常温とは20~25℃辺りを指す。


【クリームチーズを常温に戻す際のポイント】
・溶かしすぎないこと。
・爆発しないよう注意!


【常温に戻す時短方法3つ】
①包丁で小さいサイコロ状にカットする。
②包丁で薄くスライスして広げる。
③ラップに包んで綿棒などで薄く伸ばす。



お菓子作りにおいては、クリームチーズを常温に戻してから使うことがほとんど。

常温放置で待つよりも電子レンジを使う方が圧倒的に時短になります(^_^)


また常温に置きすぎると危険もあるのでそこはしっかりと知り、安心安全にお菓子作りをしたいものですね。

コメント

  1. […] […]

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